不定詞の形容詞的用法#1:名詞をうしろから説明
名詞の説明をするのが形容詞。
不定詞(to+動詞の原形)も形容詞のカタマリをつくって名詞の説明をすることができる。
形容詞は1語では前から名詞を説明、
形容詞のカタマリはうしろから前に名詞を説明。
たとえば、
The white bag is mine.
「その白いかばんは私のだ」
The bag on the sofa is mine.
「そのソファの上のカバンは私のだ」
もちろん不定詞も形容詞のカタマリをつくるので、うしろから前に説明。
↓例文の解説はこちら↓
①I bought a book to read on the train.
「私は電車で読む(ための)本を買った」
不定詞がつくるカタマリto read on the train「電車で読む(ための)」が
直前の名詞a bookを説明して、
a book to read on the train「電車で読むための本」
ちなみに…
「電車で」はon the trainを使うのかin the trainを使うのか
これは米語か英語かの違いなので日本人は気にしなくてもOKでしょう。
on the trainが(米)in the trainが(英)
ただし、
大きい乗り物は面でとらえてonとoff
get on a bus「バスに乗る」↔get off a bus「バスを降りる」
小さい乗り物は空間でとらえてin(to)とout of
get into a taxi「タクシーに乗る」↔get out of a taxi「タクシーを降りる」
じゃあアメリカの電車は大きくてイギリスの電車は小さいのかというとそんなこともないし、うーむ。
次の例文
②He has much homework to do today.
「彼は今日すべき宿題がたくさんある」
これも不定詞のつくるカタマリto do today「今日する(ための)/今日すべき」が
直前の名詞much homework「たくさんの宿題」を説明して、
much homework to do today「今日すべきたくさんの宿題」
宿題は「数」ではなくて「量」的な名詞なので
many「(数が)多く~の」ではなくmuch「(量が)多くの~」を使って、
much homework「たくさんの宿題」
ただしa lot ofは数でも量でも「多くの~」なので、
much homework
=a lot of homework
homeworkのworkは「量」的な「仕事」
一方job(s)は「数」的な「仕事」つまり「職業」のこと。
文字にすると同じ「たくさんの仕事」でも、
much work「たくさんの(課される、片づけなければならない)仕事」
many jobs「たくさんの(職業としての)仕事」
伝わる意味が違うので注意。