英語まっしゅるーむ

元英語講師の過去の遺産整理ブログ。

本庄の発表と義塾の発表と命令文のつづき。

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命令文のつづき

 

今回はほとんど構文として暗記を強要されるカタチ、

「命令文, and...」型と「命令文, or...」型の文について。

 

そもそも接続詞(等位接続詞)のandとorは、

andが順接(⇒)でorが逆接(⇔)

 

ちなみに等位接続詞はand, but, or, for, soの5つ、
どれも文と文を並べる(だけの)接続詞。
(今回のandとorに関しては丸暗記系の文法書に相関接続詞だ!
なんていい加減なことが…まどうでもいっかー)

 

さて、5つの等位接続詞のうちandとor、

andは順接で文をつなぐので、命令文のうしろの文は、

命令したことを命令された人(you)が「その通りしたらどうなるのか」を表す。

しかも話し手は「良かれ」と思って命令している。

なので当然andのうしろの文はイイこと(プラスの内容)

きちんと日本語に直すなら、

「~しなさい、そうすれば…になるよ」

 

ここで例文、

Leave home now, and you will be in time for school.

「いま家を出なさい、そうすれば学校に間に合うよ」

 

ついでにこの文のオマケ知識は

be in time for~「~に間に合う」

 

in timeは、時間の中→「間に合う」

よく間違える

on timeは、時間にくっついて→「時間通りに」

 

The train arrived at Tokyo Station on time.

「その電車は時間通りに東京駅に着いた」

 

この使い分けは丸暗記はダメ。よく間違える。

前置詞のカンを身につけて。

 

このin timeでもういっちょ、

たとえば書きかえ問題で、

 

He was in time for the last train.

=He was able to (            ) the last train.

「彼は終電に間に合った」

 

正解はcatch

電車やバスなど乗り物に乗れることはcatchを使うの。

 

もちろんin timeの反対(反意語)はlate「遅れて」なので、

 

He was late for the last train.

=He missed the last train.

「彼は終電に乗り遅れた」

 

missは動詞で「のがす」「さよならする」「(さよならして)淋しく思う」

 

I miss you.

「あなたとのお別れが淋しいです」

 

戻りまして、今度は「命令文, or~」型の文。

andが順接、orが逆接。

つまり命令した動作を「もししなかったら(つまりムシしたら)こうなるぞ!」

という怖~い内容が続きます。

つまりorの後ろはイヤなこと(マイナスの内容)

日本語に直すなら、

「~しなさい、さもないと…になるよ」

 

ここで念のため例文を。

Leave home now, or you'll be late for school.

「いま家を出なさい、さもないと学校に遅刻するよ」

 

ここまでみてきた2つの文、「命令文, and~」型と「命令文, or~」型

ifを使った書きかえ問題がしょっちゅう出題されるんです。

 

ちなみにifも接続詞ですが、

こちらは従属接続詞(もしくは従位接続詞)ってやつですね。

 

等位接続詞は2つの文を並べるだけなのに対して、

従属接続詞ってのは名詞や副詞のカタマリ(節)をつくるんです。

 

今回のifは、文をつづけて「もし~なら」という副詞のカタマリ(副詞節)

こいつを使ってさっきの2文を書きかえると、

 

Leave home now, and you will be in time for school.

=If you leave home now, you will be in time for school.

 

直訳すると、
「もしいま家をでるなら、学校に間に合うよ」

 

だいたいおんなじ意味ですな。

若干ニュアンスがちがうけれども。

 

Leave home now, or you'll be late for school.

=If you don't leave home now, you'll be late for school.

 

直訳すると、

「もしいま家を出ないなら、学校に遅刻するよ」

 

やっぱりニュアンスはちがえどだいたい一緒ね。

 

文法上のポイントは、

接続詞ifがつくる「もし~なら」と条件を表す副詞のカタマリの中では、

「述語動詞はwillを使わずに現在形で表す」こと。

 

理屈をつけて説明している本やサイトもあるけれど、

こればっかりは残念ながらまずは丸暗記が最速で。

言葉で説明するよりも、

英文に触れて慣れてほしい。

よっぽど英語のカンがつかめる気がするので。

 

実は英語母語の人向けの初等文法書にも、

「willは使わないで現在形だから気をつけましょう」と書いてある。

使っていくうちになんとなくつかめる感覚なんでしょう。