英語まっしゅるーむ

元英語講師の過去の遺産整理ブログ。

命令文と感嘆文#3:名詞のカタマリ→Whatで始まる感嘆文

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なかなか扱ってもらえない
忘れられがちでかわいそうな単元、感嘆文。

 

感嘆文を文法書で調べると…
「驚きや感動を表す文」

 

これはまさにその通り。

 

そしてその根っこの部分は、とっても当たり前の理屈で説明できちゃうので。

 

たとえばアマゾンの奥地の原住民のひとり、
20歳のトゥカノ=ブイナベ・イェクアナ君に声かけて、

電波少年のように目隠しをして、

新宿の超高層ビル群のど真ん中に連れていく。

 

そこで初めて目隠しを外されたトゥカノ君。

 

その最初の一言は、

「なんてでっかい建物なんだ、これは!」

になるはず。

 

その一言は決して、

「これはとても大きな建物だ」

にはならないはず。

 

もちろん日本語じゃないだろうけど。

 

本当にびっくりしてるなら、

かならず最初に「驚いたこと」が口から出てくるでしょう。

 

で、感嘆文ってのはコレなのよ。

 

トゥカノ君の最初の一言は、

"This is a very tall building."

なんてクールな一文にはならないの。

 

驚いたのは「でっかい建物」なんだから、驚いたことを最初に伝える。

 

veryの代わりにwhatを使って、

"What a tall building"「なんてでっかい建物なの」

 

残った主語とbe動詞はうしろに並べて、
最後はピリオドの代わりにexclamation mark、感嘆符(!)でできあがり。

 

"What a tall building this is!"

 

驚いたこと(モノ)が名詞のカタマリのときはコレでOK

 

What+名詞のカタマリ+SV!

感嘆文ってカンタンな文なの。

 

ただ気をつけなくちゃいけないのは、たとえばこんな感嘆文の書きかえ問題、

 

This is a very interesting book.
=(            ) (            ) interesting book this is!

 

正解は、
What an interesting book this is!

 

この問題は冠詞のaとanがひっかけポイント


感嘆文になるとveryが消えるからaをanに変えないと。

 

「アイウエオ」の直前は発音の都合でaがanになるのよ。

 

アタマでは分かっていることだけども、
書きかえマシーンの人はやらかしてしまう。

 

a, i, u, e, oじゃなくてアイウエオ、ね。
大切なのは発音の都合でanになるってこと。

見た目で覚えない。音で覚える。

 

たとえば「中古車」は
"a used car"でanじゃない。
usedはユーズドであってウーズドじゃない。

「ヨーロッパの家」は
"a European house"でanじゃない。
Europeanはユーロピアンであってエウロピアンじゃない。

「未確認飛行物体」は
"a UFO"でanじゃない。
UFOはユーエフオーであってウーエフオーじゃない。