英語まっしゅるーむ

元英語講師の過去の遺産整理ブログ。

命令文と感嘆文#4:形容詞・副詞→Howで始まる感嘆文

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感嘆文の2回目ですが、

アマゾン奥地から連れてこられたトゥカノ君

こんどは冬の東京のビル風に驚いて一言、

 

「なんて寒いんだ、今日は!」

 

それもそのはず、

熱帯雨林のジャングルで育ったトゥカノ君は

寒さにはめっぽう弱いうえ、

アマゾンの奥地から裸一貫連れてこられたので

そもそも服を着ていなかった。

 

さてさてそんなトゥカノ君、

 

「今日はとても寒いです」

 

なんて冷静ではいられないはず。

 

とにかく冬の新宿、

ビル風が寒い!!

 

寒さに驚いた一言だから、

やっぱり最初に「驚いたこと」が出てくるでしょう。

 

ここでクールに、

"It is very cold today."

ではなく、

 

驚いたこと、

「寒い」ってことが最初に出てくる。


cold「寒い」は、今日の(空気の)状態を表す形容詞。

 

veryの代わりにhow「なんて」を使って、

 

"How cold"「なんて寒いの」

 

を最初に伝える。

 

あとは残りものをうしろに並べて、

最後は感嘆符(!)でできあがり。

 

"How cold it is today!"

「今日はなんて寒いんだ!」

 

ビルを見上げていたトゥカノ君、

こんどは空飛ぶ飛行機を見て、

 

「あの鳥はなんて速く飛んでいるんだろう!」

 

クールな一文なら

 

"That bird is flying very fast."

 

でも本当にびっくりしたなら、驚いたことを最初に伝える。

 

fast「速く(~する)」は副詞。

 

これもveryの代わりにhow(なんて)を使って、

 

"How fast"「なんて速く」

 

これを最初に伝えて、残りものは全部うしろ。

感嘆符(!)を忘れずに。

 

"How fast that bird is flying!"

「あの鳥はなんて速く飛んでいるんだ!」

 

ここまで感嘆文をまとめると、

 

驚いたことが

①名詞のカタマリのとき
 →What+名詞+SV!

 

②形容詞か副詞のとき
 →How+形容詞or副詞+SV!

 

これがセットで書きかえ問題として出題されちゃうので、

 

How fast Kosuke swims!

=(          ) (          ) fast (          ) Kosuke is!

 

答えは
What a fast swimmer Kosuke is!

 

この手の問題を解いてるときに、

アタマの中でなにを考えているのかというと、

 

①感嘆文→クールな文の書きかえ

 

How fast Kosuke swims!

→Kosuke swims very fast.

 

②SV→SVCの書きかえ

 

Kosuke swims very fast.

→Kosuke is a very fast swimmer.

 

③クールな文→感嘆文の書きかえ

Kosuke is a very fast swimmer.

→What a fast swimmer Kosuke is!

 

この3段階。

感嘆文が苦手なんていう人は、

実は原因は感嘆文の理解じゃなくて、

中1レベルの形容詞・副詞の書きかえのとこだったりするのよ。

 

とりあえず基本の2パターンを

駿台公開テストでも中1から出題されるので。

 

①形容詞の叙述用法→限定用法

 

This picture is very colorful.

=This is a very colorful picture.

 

②副詞→形容詞の限定用法

 

She plays the piano very well.

=She is a very good pianist.

(=She is very good at playing piano.)

 

命令文と感嘆文#3:名詞のカタマリ→Whatで始まる感嘆文

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なかなか扱ってもらえない
忘れられがちでかわいそうな単元、感嘆文。

 

感嘆文を文法書で調べると…
「驚きや感動を表す文」

 

これはまさにその通り。

 

そしてその根っこの部分は、とっても当たり前の理屈で説明できちゃうので。

 

たとえばアマゾンの奥地の原住民のひとり、
20歳のトゥカノ=ブイナベ・イェクアナ君に声かけて、

電波少年のように目隠しをして、

新宿の超高層ビル群のど真ん中に連れていく。

 

そこで初めて目隠しを外されたトゥカノ君。

 

その最初の一言は、

「なんてでっかい建物なんだ、これは!」

になるはず。

 

その一言は決して、

「これはとても大きな建物だ」

にはならないはず。

 

もちろん日本語じゃないだろうけど。

 

本当にびっくりしてるなら、

かならず最初に「驚いたこと」が口から出てくるでしょう。

 

で、感嘆文ってのはコレなのよ。

 

トゥカノ君の最初の一言は、

"This is a very tall building."

なんてクールな一文にはならないの。

 

驚いたのは「でっかい建物」なんだから、驚いたことを最初に伝える。

 

veryの代わりにwhatを使って、

"What a tall building"「なんてでっかい建物なの」

 

残った主語とbe動詞はうしろに並べて、
最後はピリオドの代わりにexclamation mark、感嘆符(!)でできあがり。

 

"What a tall building this is!"

 

驚いたこと(モノ)が名詞のカタマリのときはコレでOK

 

What+名詞のカタマリ+SV!

感嘆文ってカンタンな文なの。

 

ただ気をつけなくちゃいけないのは、たとえばこんな感嘆文の書きかえ問題、

 

This is a very interesting book.
=(            ) (            ) interesting book this is!

 

正解は、
What an interesting book this is!

 

この問題は冠詞のaとanがひっかけポイント


感嘆文になるとveryが消えるからaをanに変えないと。

 

「アイウエオ」の直前は発音の都合でaがanになるのよ。

 

アタマでは分かっていることだけども、
書きかえマシーンの人はやらかしてしまう。

 

a, i, u, e, oじゃなくてアイウエオ、ね。
大切なのは発音の都合でanになるってこと。

見た目で覚えない。音で覚える。

 

たとえば「中古車」は
"a used car"でanじゃない。
usedはユーズドであってウーズドじゃない。

「ヨーロッパの家」は
"a European house"でanじゃない。
Europeanはユーロピアンであってエウロピアンじゃない。

「未確認飛行物体」は
"a UFO"でanじゃない。
UFOはユーエフオーであってウーエフオーじゃない。

本庄の発表と義塾の発表と命令文のつづき。

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命令文のつづき

 

今回はほとんど構文として暗記を強要されるカタチ、

「命令文, and...」型と「命令文, or...」型の文について。

 

そもそも接続詞(等位接続詞)のandとorは、

andが順接(⇒)でorが逆接(⇔)

 

ちなみに等位接続詞はand, but, or, for, soの5つ、
どれも文と文を並べる(だけの)接続詞。
(今回のandとorに関しては丸暗記系の文法書に相関接続詞だ!
なんていい加減なことが…まどうでもいっかー)

 

さて、5つの等位接続詞のうちandとor、

andは順接で文をつなぐので、命令文のうしろの文は、

命令したことを命令された人(you)が「その通りしたらどうなるのか」を表す。

しかも話し手は「良かれ」と思って命令している。

なので当然andのうしろの文はイイこと(プラスの内容)

きちんと日本語に直すなら、

「~しなさい、そうすれば…になるよ」

 

ここで例文、

Leave home now, and you will be in time for school.

「いま家を出なさい、そうすれば学校に間に合うよ」

 

ついでにこの文のオマケ知識は

be in time for~「~に間に合う」

 

in timeは、時間の中→「間に合う」

よく間違える

on timeは、時間にくっついて→「時間通りに」

 

The train arrived at Tokyo Station on time.

「その電車は時間通りに東京駅に着いた」

 

この使い分けは丸暗記はダメ。よく間違える。

前置詞のカンを身につけて。

 

このin timeでもういっちょ、

たとえば書きかえ問題で、

 

He was in time for the last train.

=He was able to (            ) the last train.

「彼は終電に間に合った」

 

正解はcatch

電車やバスなど乗り物に乗れることはcatchを使うの。

 

もちろんin timeの反対(反意語)はlate「遅れて」なので、

 

He was late for the last train.

=He missed the last train.

「彼は終電に乗り遅れた」

 

missは動詞で「のがす」「さよならする」「(さよならして)淋しく思う」

 

I miss you.

「あなたとのお別れが淋しいです」

 

戻りまして、今度は「命令文, or~」型の文。

andが順接、orが逆接。

つまり命令した動作を「もししなかったら(つまりムシしたら)こうなるぞ!」

という怖~い内容が続きます。

つまりorの後ろはイヤなこと(マイナスの内容)

日本語に直すなら、

「~しなさい、さもないと…になるよ」

 

ここで念のため例文を。

Leave home now, or you'll be late for school.

「いま家を出なさい、さもないと学校に遅刻するよ」

 

ここまでみてきた2つの文、「命令文, and~」型と「命令文, or~」型

ifを使った書きかえ問題がしょっちゅう出題されるんです。

 

ちなみにifも接続詞ですが、

こちらは従属接続詞(もしくは従位接続詞)ってやつですね。

 

等位接続詞は2つの文を並べるだけなのに対して、

従属接続詞ってのは名詞や副詞のカタマリ(節)をつくるんです。

 

今回のifは、文をつづけて「もし~なら」という副詞のカタマリ(副詞節)

こいつを使ってさっきの2文を書きかえると、

 

Leave home now, and you will be in time for school.

=If you leave home now, you will be in time for school.

 

直訳すると、
「もしいま家をでるなら、学校に間に合うよ」

 

だいたいおんなじ意味ですな。

若干ニュアンスがちがうけれども。

 

Leave home now, or you'll be late for school.

=If you don't leave home now, you'll be late for school.

 

直訳すると、

「もしいま家を出ないなら、学校に遅刻するよ」

 

やっぱりニュアンスはちがえどだいたい一緒ね。

 

文法上のポイントは、

接続詞ifがつくる「もし~なら」と条件を表す副詞のカタマリの中では、

「述語動詞はwillを使わずに現在形で表す」こと。

 

理屈をつけて説明している本やサイトもあるけれど、

こればっかりは残念ながらまずは丸暗記が最速で。

言葉で説明するよりも、

英文に触れて慣れてほしい。

よっぽど英語のカンがつかめる気がするので。

 

実は英語母語の人向けの初等文法書にも、

「willは使わないで現在形だから気をつけましょう」と書いてある。

使っていくうちになんとなくつかめる感覚なんでしょう。

早大学院の発表と命令文。Don'tをどーんとアタマにつけると「禁止」ね。

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命令文の根っこのとこを少しだけ。

 

「命令文」とは…

主語のない、動詞の原形から始まる文。

  

うそうそ。

命令文の主語は必ず"you"ですから。

 

目の前の話し相手に「~してくれ」って命令するんだから、

その主語はその「~してくれる」話し相手である"you"に決まってるでしょう。

 

ってかそもそも主語のない文ってなんなのよ。

 

 Be quiet.

 

この文でquietな状態になるのは"you"だし、

 

Clean your room.

 

この文で部屋をcleanするのは"you"だし、

 

Tell me the time.

 

この文で私に時間をtellしてくれるのは"you"なのよ。

 

命令文だって立派な文。

 

文には必ず動詞があって、

動詞のウラには必ず動作主体、その文の主語がある。

  

必ず主語が"you"だから、当たり前に"you"だから、

 

わざわざ言わずに省略しちゃうっていう。

 まぁこれが命令文ですな。

  

だからわざわざ"you"つけて、

 

You be quiet.

 

これも立派な命令文。

  

"you"に関しては、わざわざ言わなくてもいいよねって程度で。

 

動詞が原形でさえあれば、

命令文の直接的な「~してくれ」って感じは伝わるモンだ。

 

「命令文に主語はないんだよ!」

 

こんな説明する人、うそつきです。

 

もしくは自分がわかってないのか。

もしくは説明すんのがめんどくさいのか。

 

とにかく気をつけましょう。

  

わかっていれば、

 「命令文は主語の"you"が省略されてるんだよ」

 こんな説明になると思う。

  

だから命令文を、助動詞をつかって書きかえる問題も

 

Don't be noisy in the library.

=You mustn't be noisy in the library.

 

Tell me the time, please.

=Will you tell me the time?

 

こんな風に。

やっぱり主語は"you"になるんですな。

 

ちなみに、

 「~すんなよ」と禁止を表すときは、

"Don't"を先頭に「どーん」と置いとくだけですね。

 

これはbe動詞の命令文でも

 

Don't be~.

 

になるので慣れるまでは注意が必要ね。

  

「"not"はbe動詞のうしろ!」 

なんて刷り込み教育を受けた真面目な人、

大概ココでやらかしてます。

 

"Don't"自体の持つ、

「~すんなよ」って禁止の感じ。

 

早く慣れてちょうだいな。

 

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