不定詞の名詞的用法#2:長い主語は後回し→形式主語のit
英語は日本語と違って、
誰が「どうした」何が「どんなだ」
とにかく述語、結論を先に伝える言語。
不定詞のつくるカタマリは主語になることがあるけれど、
この主語になるカタマリが長~くなっちゃうと、
いつまでも結論が伝えられないバランスの悪い文になってしまう。
たとえば、
To read many books is very important for young people.
(多くの本を読むことは若者にとってとても大切だ)
文のカタチをとると、
[To read many books] is very important for young people.
主語(S)は不定詞がつくる名詞のカタマリ四角カッコ[ ]
バランス悪い。
そこで長い主語を一旦Itで置きかえる。
本物の主語(真主語)の代わりに形式的に置く主語なので
形式主語のitとか仮主語のitとか呼ばれていますが。
上の文だと、
[To read many books] is very important for young people.
↓
It is very important for young people
「とても大切なんだ」と述語を先に伝えて、
本物の主語はあとから説明、
It is very important for young people [to read many books].
日本語に直すときはうしろの真主語から訳して、
形式主語のitは代わりに置かれているだけなのでムシ、
「それ」とは訳さないので注意ね。
ちなみにto read many booksするのはyoung peopleなので、
to不定詞の前のfor+人は意味上の主語なんて呼ばれます。
意味上の主語→述語を意識して訳すと、
「多くの本を読むことは若者にとってとても大切だ」
→「若者が多くの本を読むことはとても大切だ」
こっちのほうが自然な日本語かな~